Designer:データにマッチキー項目が無い変換入力

マッチングの考えが抜けていたら?

変換入力。一例としてはマスタデータを用意し、基本入力データとマッチングをかけて、足りない情報を出力させる。制御シートを直接修正することもなく、マスタデータのメンテナンスのみで変更対応が行える。

‥‥しかし時として、補足すべき情報でもマッチさせるキーが無いというケースが発生します。このような場合のマッチングには、生成時点で参照される基本入力データの全レコードに共通の補足情報を追加して良いことと、それでいて変動する補足情報であることが大前提になります。

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上図のような極めて小さい情報も、マスタデータ化しておくことで変更対応がスムーズに行えるようになります。しかし基本入力データを見る限り、マッチングできる項目は無さそうですね。‥‥では制御シート側はどういう作りにしておく必要があるでしょうか。

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上図、決め手は『基本入力』『変換入力』両セクション内にあるキーワード『固定値』になります。マッチングさせる共通の値がお互いのデータ内に無いのであれば、無理矢理作ってしまえば良いのです。

青字の「#Dummy」は無論、基本入力データにも変換入力データにも存在しない項目なので、変数(お皿)扱いです。しかし、いずれの全レコードにも共通の値「A」を持つことになりました。‥‥ここまで来れば簡単ですね。どのデータも「平成」「1988」の値を取り扱うことができ、年号マスターを修正するだけで変更対応が行えるようになりました。

corabo+Designer:.NET Framework 3.5 を有効にするときの「HTTP アクティブ化」などの設定

xoBlos corabo のインストール時、Microsoft .NET Framework 3.5 SP1、および、 Microsoft .NET Framework 4.0 以降は必須のシステム要件となります。

NET Framework 3.5 が有効になっていない環境では、有効にしますが、「.NET Framework 3.5 Features」をチェックオンにしたときの、その下の階層の 「HTTP アクティブ化」、「非 HTTP アクティブ化」はチェックしなくて結構です。

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Windows Server 2012 では、チェックするとインストールに失敗することがあります。

また、Windows 7 では、下図のようにUIが英語になっていることがありますが、これもチェックオフのままにします。

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Designer+Excel:平均値を取る

足りない情報は対象データ件数。

生成キーワード『加減算』で、金額や数量項目を集約することはできますが、平均を求める際に必要な、データ件数はどのようにして得ましょうか。‥‥読み込む 1データを「1」として見て、常に足していくことを考えますと‥‥。何ということはありません、対象データに常に「1」という情報を紐付け、それすらも加算してしまえば良いのです。

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上から――生成用の雛形シート、制御シートの例になります。

生成キーワード『固定値』に「1」を設定し、入力ファイルに存在しないことから「#」始まりで項目名を指定していますね。雛形シート上にはいずれの項目も出力しますが、E列には「ブレイク項目単位に集約した数値項目」÷「ブレイク項目単位に対象となったデータ件数」で、平均が算出されるように関数が設定されています。

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corabo:v1.6 以前に設定した常駐プログラムへのショートカット

2016年5月にリリースされた xoBlos corabo v1.7 から、xoBlosServerHost(常駐プログラム)のあるフォルダが変更になりました。

xoBlos corabo v1.6 以前では、[xoBlos インストールフォルダ]\host にあった xoBlosServerHost.exe が、v1.7 から [xoBlos インストールフォルダ]\bin に置かれるようになりました。


[xoBlos インストールフォルダ] が C:\xoBlos の場合の例:

C:\xoBlos\host
↓ 変更
C:\xoBlos\bin

 

このため、運用で [スタートアップ] フォルダに、xoBlosServerHosbt.exe のショートカットを置いていた場合は、ショートカットの再作成が必要です。

 

Designer:xoBlos Pro からの移行

Designer の前身である、xoBlos Pro からの移行に関する記事です。

xoBlos Pro は、2016年4月に販売を終了し、その機能と製品コンセプトは、xoBlos corabo の中の Designer に継承されています。

 

左側が Pro のアイコン、右側が Designer のアイコン

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xoBlos Pro から Designer へ移行時の注意点

  1.  Pro で作成したxobファイルを、Designer で開いて保存すると、Pro では開けなくなる場合があります。このため、Designer で保存時に、
     [業務ファイル名].xob_v1.1.bak
    のような名前で、バックアップファイルが作成されます。Pro での確認が必要になったときは、バックアップファイルを開いて確認してください(拡張子は .xob に戻す必要があります)。
  2. Designer では、高速エンジンを使用する「はい」がデフォルトとなったため、Pro で作成したxobファイルに、高速エンジンを使用する「いいえ」の手順があった場合、Designer で保存時に「はい」になってしまいます。該当箇所があった場合は、「いいえ」に戻して保存してください。

その他、あまり使われない機能ですが、[画面に経過を表示しながら実行しますか?] の選択値デフォルトがProとDesignerで違う点や、外部アプリ実行手順での設定で若干調整が必要なケースなどがございます。

corabo:SQL Server 接続確立時のエラー

ログインした途端にエラー。

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corabo にログインして、上図のようなエラーが出た場合は、以下のサービスの状態を確認してください。「停止」になっていたら、「開始」に変更しましょう。

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Excel:セルの見た目

見た目の判断は駄目。

突然ですが、下図の列「C」‥‥いずれの行も「101」が入っていますが、全て異なる入力で生まれました。貴方には違いが分かりますか?「=」始まりの数式はありません。ユーザー定義の書式も使っておらず、「標準」か「文字列」です。

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そうですね、確かに「標準」か「文字列」かの違いまでは判断できます。

①:入力値「101」、標準書式、左詰め。
②:入力値「101」、標準書式から文字列書式へ変更。
③:入力値「101」、文字列書式。
④:入力値「'101」、標準書式。
⑤:④によるブックの破損~回復で変換された「101」、標準書式。

②は再編集して[Enter]を押下すると、③になります。⑤は再編集して[Enter]を押下すると、標準で数値を入力された時のように、右詰めで「101」になります。

見た目が同じという判断だけで、同じように取り扱える訳ではありません。何かこのセル値が怪しいな、と思ったら先ず「再編集」をすることをお勧めします。セルの左上部分にある緑の三角形は、編集後の値を最新の情報として、エラーチェックを行っています。左詰め等は、文字列の情報というよりは寧ろ見栄えの編集なので、②は③~⑤のようにすぐさまエラーチェックが行われる訳ではありません。

なお④(アポストロフィ「'」始まり)は、標準書式内、数値の表現を「文字列の情報」として判断させる為に入力する方法になります。これは、場合によってブックの破損へ及ぶようで、Excel 2010/2013/2016 に良く見られるようです。生成の雛形シートの作成には、「出力先と同じバージョンのブックで作成する」ことと「シート内に『'』始まりはなるべく避ける」ことが、特に注意点となりますね。

<ブックの破損内容例>
パーツ内の文字列プロパティ:上図の④
パーツ内の名前付き範囲  :前回記事