業務設計手法と設計パターン

親プロセスから業務変数を子プロセスに渡す

手順の多いプロセスを1手順にまとめて実行する https://xoblos.hatenablog.jp/entry/2024/03/07/015232 上記の記事で解説した親プロセスから、業務変数(業務パラメータ)を 子プロセスに渡す方法について掲載します。 親プロセス(親業務)で定義した業務…

手順の多いプロセスを1手順にまとめて実行する

別の業務(プロセス)の実行 https://xoblos.hatenablog.jp/entry/2024/02/08/143232 上記の記事の続きで、ひとつのプロセスから、手順の多いプロセスを1手順にまとめて実行する方法に関して掲載します。 上図で言うと「子プロセス1」のように、親となる業…

別の業務(プロセス)の実行

xoBlos 業務手順種の中には、「別の業務の実行」手順という手順種があります。 メニューからだと [新しい手順]-[定義済みの業務を実行] で作成できます。 「別の業務の実行」手順のオンラインヘルプより抜粋 この手順は別の業務定義ファイルを実行します。 …

よくある帳票レイアウトパターン

xoBlos(ゾブロス)で生成する帳票(レポート)のレイアウトパターンで、よくあるパターンをインデックス化してみました。それぞれのパターンには、解説記事へのリンクがあります。 01 分類別サマリ表 解説記事へリンク 02 時系列推移表 解説記事へリンク 03…

グループ化とグラフでデータ分析の新次元へ

Excelの「グループ化」機能と「グラフ」機能は、比較的簡単に設定でき、経営資料や業務管理資料を素早く作成し、データ分析と業務改善、経営判断スピードアップに貢献できる機能です。 Excelの「グループ化」機能、「グラフ」機能、xoBlos(ゾブロス)の合わ…

一年の計はグラフ設計にあり(後編)

一年の計はグラフ設計にあり(前編) https://xoblos.hatenablog.jp/entry/2023/01/03/171335 前回の記事で、グラフ用のテンプレートシート(「店舗別来客数」シート)が完成しましたので、これを「テンプレート_店舗別来客数.xlsx」というブック名で [TEMPL…

一年の計はグラフ設計にあり(前編)

新年明けましておめでとうございます。 いつも「xoBlosのブログ」をお読みいただき、誠にありがとうございます。 これまでのブログ記事では取り上げることが少なかった「グラフ」に関して、本年は継続的に記事公開していきたいと思います。 テンプレートシー…

手順ドキュメント化ツールを作ってみよう (7)

前へ このシリーズ記事も最終回となります。 手順ドキュメント化ツールの全貌 2種類のパターン判定手順 これまでの記事では解説していなかった、どのようにxbt(または xob)ファイルから抽出したデータによって2種類のパターンを判断するかの手順は次のよ…

手順ドキュメント化ツールを作ってみよう (6)

前へ 次へ 制御ブックを入れた [CTL] フォルダ [CTL] フォルダを見てみましょう。これまで作成した制御ブックである、データ生成0.xlsx、データ抽出0.xlsx の他に、 データ生成1.xlsx、データ抽出1.xlsx と別の制御ブックがあります。 データ生成1.xlsx、デ…

手順ドキュメント化ツールを作ってみよう (5)

前へ 次へ 前回記事までで、業務ファイル(手順定義情報)からの抽出データ全項目(全タグ)を、Excel表にインポートしました。 次に、このExcel表のレイアウトを利用して、「手順名」を抽出します。 「手順名」を抽出する制御シート 「固定値」キーワードに…

手順ドキュメント化ツールを作ってみよう (4)

前へ 次へ 全項目のExcel表を生成する 前回記事までで、手順などの定義情報を、抽出データ(xoBlos XML形式)にする所まで終わっています。次に、この抽出データの全項目(全タグ)を、Excel表にインポートして生成します。以下が「Excel表を生成」手順のひ…

手順ドキュメント化ツールを作ってみよう (3)

前へ 次へ 「変換(XML→抽出データ)」手順 前回記事までで、xoBlos 業務ファイルを xob.xml というファイル名にして [WORK] フォルダの下にコピーする所まで終わっています。 次に、デザイナの [新しい手順]-[抽出データを作成する]-[XMLファイルから] メニュ…

手順ドキュメント化ツールを作ってみよう (2)

前へ 次へ 「手順ドキュメント化ツール」のフォルダ構成 xoBlos「手順ドキュメント化ツール」は、デザイナ(xoBlos クライアントまたは Designer)で作成してデザイナで実行します。 上図のようなフォルダ構成のもとで、手順ドキュメント化.xob (または .xb…

手順ドキュメント化ツールを作ってみよう (1)

次へ 背景 システム開発や業務アプリ開発には必ずついてくるテーマの一つに、システム、業務アプリの文書化(ドキュメンテーション)の問題があります。 xoBlos(ゾブロス)業務アプリの場合、業務定義ファイルをデザイナで開くと、入出力ファイルの対応関係…

横軸を年度にした推移表のサンプル

マスターデータを基本入力ファイルにしてみる (3) https://xoblos.hatenablog.jp/entry/2022/09/11/194102 上記の記事で使用した統計データ(都道府県別総人口データ)をもとにして、年度別の総人口推移表を作成してみます。 この例は、横軸を時系列(年度、…

マスターデータを基本入力ファイルにしてみる (5)

前へ ひな形シート(Temp)と生成制御シート(ImportCtl) 統計データの参照マッチングは [変換入力] セクションで指定しています。1979年度の参照と、2019年度の参照と、[変換入力] セクションを縦に2回並べて指定します。調査年への [マッチキー] は、[固定…

マスターデータを基本入力ファイルにしてみる (4)

前へ 次へ 前回記事までで、基本入力となる都道府県マスターと 参照される総人口統計データが用意できましたので、さっそく xoBlos で「変換入力」マッチングしてみましょう。 参照するデータは調査年度が1979年度のものと、2019年度のもので、この40年間の…

マスターデータを基本入力ファイルにしてみる (3)

前へ 次へ 前回記事の都道府県別総人口データ(CSVデータ)から、xoBlos でデータ部分を抽出してみましょう。「Excel表から抽出」手順では、Excelファイル(ブック)と同じように、CSVファイルを指定することができます。 デザイナの [2.入力設定] には、[a.…

マスターデータを基本入力ファイルにしてみる (2)

前へ 次へ e-Stat からダウンロードした総人口データ(CSVデータ) e-Stat は、政府統計ポータルサイトです。https://www.e-stat.go.jp/ このサイトから、都道府県別の総人口データをダウンロードできます。 出典:都道府県・市区町村のすがた(社会・人口統…

マスターデータを基本入力ファイルにしてみる (1)

次へ データ処理において、トランザクションデータとマスターデータという区分はよく使われますが、 一般的には入力データ(トランザクションデータ)を基本入力にして、マスターデータを参照・照合して 処理をするのが普通かと思います。 マスターデータを…

属性(Attribute)という便利な言葉

商品名 用途 大きさ 色 形態 対象者 材質 値段 シューズ1 シューズ2 シューズ3 シューズ4 シューズ5 シューズ6 靴(シューズ)の販売分析、マーケティング、ブランディング、データベース設計などを行うとしたら、まず手軽に始められるのは、Excelを使って商…

KPIで考える前に、インデックス(分類、見出し)+指標で考えよう

KPI(Key Performance Indicator)「重要業績評価指標」という用語は当たり前のように使われていますが、業務で使用していこうとすると、何となく難しくなりがちです。 KPIとなりうる指標の候補 売上金額、売上高 売上数量 平均単価 粗利益 粗利益率 原価金…

Excelオートフィルで表設計(テーブルデザイン)してみよう (2)

前回の記事に、1ヵ月分を3列で表現した表を、Excel オートフィルで設計する例を載せました。 この「予算」「実績」「達成率」の三つ組を、横軸(列方向)ではなく、縦軸(行方向)に変えて表設計してみましょう。 xoBlos の場合、1ヵ月分を3列でも、このよう…

Excelオートフィルで表設計(テーブルデザイン)してみよう (1)

次の記事で、 表の設計にはExcelのオートフィルが活躍するhttps://xoblos.hatenablog.jp/entry/2022/06/29/125123#label Excelのオートフィルを活用して、縦軸に商品1~商品9、横軸に1月~9月という形式の表を設計する例を載せました。 1ヵ月分を3列で表現し…

ゾブロスアジャイル:開発の早い段階でユーザーマニュアルを書く

xoBlos(ゾブロス)で業務システムを開発する場合、開発の初期の段階でユーザーマニュアルのドラフト版を書いてみる、という進め方があります。 ユーザーマニュアルは、システム開発が完了して運用直前に作成されるのが通常ですが、プロジェクトの早い段階で…

古典的構造化設計手法

xoBlos(ゾブロス)で業務システムを構築したり、業務アプリを作成していくときに、やはり通常のシステム開発・アプリ開発のときのように、どんな設計手法で行ったらいいか、設計ドキュメントはどんな書式で書いたらいいか、という問題に悩まれる事があるか…

PoC(概念実証)とプロトタイピング(試作)

xoBlos(ゾブロス)は、PoC(概念実証)やプロトタイピング(試作システム作成)でも是非ご利用ください。 ※PoCとは、Proof of Concept(概念実証)の略であり、新しいプロジェクト全体を作り上げる前に実施する戦略仮説・コンセプトの 実効性検証を指します…

販売分析業務を考える前に (4)

前回記事では、野菜の分類関係を分析するために、UMLクラス図を描いて「食用部位による分類」を試みてみました。 クラス図を描くのは、PowerPointやExcelの作図機能で描くのはなかなか難しく、UML作図ツールを使う事になるため、今回は同等の分類関係を、 テ…

販売分析業務を考える前に (3)

前回の記事では、上図のようなユースケース図を使ったユースケースの識別をとりあげました。 今回は、ハイレベルなクラス図の作成を試みます。 クラス図の記法の中で、最も使用される関係性の表現は次の3つです。 汎化(継承)は、「サブクラス」は「スーパ…

販売分析業務を考える前に (2)

「野菜を販売する」企業についてのシステム分析の練習を試みます。 ユースケース図を使ったユースケースの識別 ハイレベルなクラス図の作成 を試してみましょう。 まず、無念無想でもっとも大雑把なユースケース図を描いてみます。 アクターは取りあえず「野…