Designer:データにマッチキー項目が無い変換入力

マッチングの考えが抜けていたら?

変換入力。一例としてはマスタデータを用意し、基本入力データとマッチングをかけて、足りない情報を出力させる。制御シートを直接修正することもなく、マスタデータのメンテナンスのみで変更対応が行える。

‥‥しかし時として、補足すべき情報でもマッチさせるキーが無いというケースが発生します。このような場合のマッチングには、生成時点で参照される基本入力データの全レコードに共通の補足情報を追加して良いことと、それでいて変動する補足情報であることが大前提になります。

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上図のような極めて小さい情報も、マスタデータ化しておくことで変更対応がスムーズに行えるようになります。しかし基本入力データを見る限り、マッチングできる項目は無さそうですね。‥‥では制御シート側はどういう作りにしておく必要があるでしょうか。

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上図、決め手は『基本入力』『変換入力』両セクション内にあるキーワード『固定値』になります。マッチングさせる共通の値がお互いのデータ内に無いのであれば、無理矢理作ってしまえば良いのです。

青字の「#Dummy」は無論、基本入力データにも変換入力データにも存在しない項目なので、変数(お皿)扱いです。しかし、いずれの全レコードにも共通の値「A」を持つことになりました。‥‥ここまで来れば簡単ですね。どのデータも「平成」「1988」の値を取り扱うことができ、年号マスターを修正するだけで変更対応が行えるようになりました。