corabo:ネットワークドライブ指定の注意点_二の太刀

管理者権限設定の壁。

前回記事で、管理者としてネットワークドライブの割り当てを行うことで、ファイルやフォルダのパス指定にネットワークドライブが設定できるようになるお話をしました。ところが下図のように――

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‥‥マシン本体を再起動すると、利用不可になってしまいます。

管理者以外で設定したネットワークドライブは、暫く待てば接続を行ってくれますが‥‥。管理者として設定したそれは、起動の都度設定を行う必要があるようですね。

しかし、わざわざコマンドプロンプトを管理者として実行し、コマンドをカタカタ入力するのは非常に手間です。共通のコマンド処理というのは、本件に限らず「バッチ処理化」することが望ましいもの。そう聞くと、何やら難しそうなイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれませんが‥‥何ということはありません、入力する内容を予めテキストファイルに記載しておき、それを実行ファイルとしてしまうだけです。

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メモ帳などで作成するにしても、保存の際にはファイル拡張子を「.bat」にすること、忘れないようにしましょう。

さて、上図が基本的な「バッチ処理化」の作成方法ですが‥‥今回の場合は、"管理者として" というキーワードがもう一工夫を求めてきます。何故なら、上図はあくまで管理者以外で設定したバッチファイル――つまり、コマンドプロンプト通常の方法で起動し、コマンドをカタカタ入力して実行させていることと、全く同じであるからなのです。

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"管理者として" バッチ処理を行わせるには上図の設定が要ります。先ず青枠のように、前述までで作成した .bat ファイルのショートカットを作成し、プロパティを起動します。続いて赤枠のように、プロパティ内の「詳細設定(D)...」ボタンを押下し、「詳細プロパティ」を起動します。最後に緑枠のように、「管理者として実行(R)」をチェックオンにします。これで、作成したバッチ処理内容を管理者として実行する前提が、付加できました。このショートカットは、ダブルクリックするだけで一連の設定を行ってくれます。ショートカットその物を、タスクスケジューラでスケジューリングしてしまえば、それこそ自動起動も実現しますね。

残念ながら、マシン起動時のネットワークドライブの接続は、グループポリシーの設定で「コンピュータの起動及びログオンで常にネットワークを待つ」を有効にしたとしても、効果は無いようです。マシン起動から接続の待ち時間を設けたとしても、ステータスが「利用不可」となったドライブは、いつまでも接続が行われることは‥‥決して無いでしょう。