[高速生成エンジンを使いますか?] を「はい」に設定することにより、
Excel表生成手順の処理速度が、Microsoft Excel で開いて処理するより30倍以上は
高速になること。皆様、実感を持ってご存知かと思います。
高速生成エンジンを使っても、まだ遅いと思われる処理に関しましては、
生成用制御シートのキーワードである、[順序処理] キーワードの使用もご検討ください。
[順序処理] キーワードは、縦に行を生成していく多くのケースに適用できますので、
使用できない場合の制約事項(後述記載)を参考にして使用してみてください。100倍以上の高速化の効果が出ることもあります。
最近のユーザーサポート事例では、分類項目が「大分類」、「中分類」、「詳細行」
の3階層で約12万行ある入力データから、分類のセル結合処理を施したレポートを作成する処理が10秒で完了しました。[順序処理] キーワードを入れないと40分以上はかかっていた処理です。
[順序処理] キーワードが使える場合と使えない場合(xoBlos 開発エンジニアより)
順序処理=yesは技術講習会でも必ず取り上げる高速化手法です。
区分がDataとシート固定だけのImportは極めて高速になるのはご存じと思います。これはImporterが全く別のモードで動作するからです。
順序処理=yesはたとえ分類系があっても、Dataだけと同じモードで動作していいよとxoBlosに送るヒントです。
順序処理=yesが意味を成すのは以下の条件のときです。
- 追加入力セクションがない。
- 見出し系(「大見出し」、「見出し」などの見出し項目)がない。
- スキップ行の指定がない。
- 塗りつぶし、加減算、表示形式使用、日時指定、通貨指定、空データの上書き禁止がない。(あっても、実質指定されてなければOK)
- 条件塗りつぶしがない。
- 帳票印刷指定がない。
- 値確定セルがない。
以上の条件を満たさないと、たとえ順序処理=yesと指定しても、高速動作にはなりません。 (ヒントである所以です)
ただし、入力のXMLの順序で、分類系のキーが正しくまとまっている必要があります。(内部の並べ替えでもOKです)
キーでまとまっていれば、必ずしもソートされている必要はありません。
分類系のキーが正しくまとまってなくても、実行はされますし、エラーにはなりません。(可能な限りのセル結合は行います)
高度選択条件やシート分割も使えます。変換入力も使えます。
但し、分類系のプリセット(値を事前に設定しておく)は使えません。
順序処理=yesでは、分類系を指定できるので、当然セル結合も可能です。
順序処理=yesではないですが、区分がDataだけのときの高速処理は、1レコードで複数行になるものも問題なく高速動作になります。(意外に知られていませんが)