チャールズ・シモニーたちがMicrosoft社でExcelを開発した頃のお話です。
⇒ 今年(2020年)は、Excel生誕36周年(海外での発売は1984年)
その当時、Excelと同じジャンル(カテゴリ)のソフトウェア製品は、世の中に既に出回っていました。いわゆる、スプレッドシートソフト、表計算ソフトというジャンルです。
チャールズ・シモニー自身が、Microsoft社で開発の指揮をとった「Multiplan」は、既にIBM-PC上で成功を収めており、その他、スプレッドシートソフトのアイデアの原型となった「VisiCalc」や「T/Maker」が販売され、中でも「ロータス1-2-3」が全米で大ヒットしていました。
これらのスプレッドシートソフトを開発したプログラマーたちにインタビューした記事が、「実録! 天才プログラマー」(発行:アスキー出版局)という本にまとめられています。残念ながら、この本は絶版となっているようですが、以下のような興味深い談話が記録されています。
ダン・ブリックリン(VisiCalcのデザイン)語録
- 私にとって、プログラムで一番重要な部分は、データ構造のレイアウトなんです。
- われわれは、ユーザーがますます自分でプログラミングをやるように仕向けてるわけですが、ユーザーはそのことに気づいてないんですね。
ボブ・フランクストン(VisiCalcの開発)語録
- 観念は、消えることがありません。形を変えて、他の観念と合流するんです。
- 電話をかけられる人なら、間違いなく誰もがプログラムを書けるんです。
- もし、自分のプログラムを自分自身に説明できないようなら、コンピュータがそれを正しく理解してくれる可能性も、かなり少なくなりますね。