xobQuery(ゾブクエリ)は、xoBlosに標準機能として組み込まれている便利な仕組みであり、以下のようなことができます。
- Excelブック、XML、CSVの入出力・変換を、制御シートの仕組みを使わないで実現。
- 複数CSVファイルのXMLファイルへの変換など、設定が難しくなりがちな処理を1手順で実現。
- クエリ(SQL)を記述することによる、データのDB処理を実現。
xobQuery(ゾブクエリ)のこのような利点を見ると、DBMS(データベース管理システム)、複数ユーザーによる共有利用、エンドユーザーとDB技術者との職能分離など、難しく、敷居が高くなりがちなデータベース技術を、もっとデータ処理を簡易に行いたいユーザー向けに敷居を低くしたツールであることがわかります。
リレーショナルデータベース(RDB)は、関係モデルに基づいて設計されたデータベースであり、現代データベース技術の主流をなすものであり、関係(リレーション)は表(table)として表現されます。 ということは、ExcelでVLOOKUP関数やSUMIF関数を駆使してデータ処理を実現してこられた方々などには、違和感なく、すんなりと入っていける世界なのです。データベース言語の標準規格であるSQLも、英語(自然言語)をベースにしていて、極端な話、SELECTとUPDATEの2つの動詞だけでもDB処理を組み立てられます。
さて気を楽にするために、1980年代にタイムトリップしてみましょう。
「実用例で学ぶ R:BASE5000」という本が1986年に刊行されていて、その第1章「データベースとは」より転載します。日本では16ビットパソコン、NEC PC-9800シリーズがベストセラーになっていた時代です(Microsoft Windows 2.0 はまだ上陸していず、表計算ソフト Lotus 1-2-3、ジャストシステム一太郎、などがよく使われていた時代)。
- データベースは、情報、つまりデータの集合です。
- データベースの多くの情報は、テーブル(表)に格納されています。
- テーブルは、行とカラムで構成されています。
- 複数のテーブルはある共通のカラムに基づいて関係づけることができます。
- データベース中の複数のテーブルで、一対他、マスターファイル・トランザクションファイルの関係を記録・管理するシステムを設計することができます。
引用文献:「実用例で学ぶ R:BASE5000」1986年、著者:アラン・シンプソン、翻訳者:西脇弘、発行所:啓学出版株式会社