目標(GOAL)
[INPUT] フォルダに1月から12月の販売データが入っているとします。
この中から1月から3月までの3個のファイルを対象に [SELECTED] フォルダにコピーしたい場合、[コピー元ファイル名] のワイルドカード指定(* や ?)ではできなさそうですね。
こんなときのために、「ファイルのコピー」手順には「正規表現」指定による絞り込み機能が用意されています。
Designer での手順設定
[2.コピー元の詳細設定] で、[a.パターンに該当するもののみに絞り込む] または [b.パターンに該当するものは除外する] のどちらかに、正規表現で指定できます。
上図の設定例では、
販売データ[1|2|3]月\.xlsx
という正規表現で、1~3の数字に絞り込んでいます。
実行結果
同じ正規表現を、[b.パターンに該当するものは除外する] の方に指定すると、ファイル名が 1~3以外の、この例では4~12月のファイルを対象にしてコピーします。
ヘルプより抜粋「コピー元の絞込設定」
コピー元の絞込設定
コピー元での指定の結果、複数のコピー候補が決まりますが、これをさらに正規表現をつかって絞り込むことができます。
「正規表現」は、ワイルドカードよりも細かくパターン指定ができるものですが、すべてをここで解説できないため、「.NET 正規表現」などで検索していただくとよいでしょう。例えば、「文字列中に A, B, C のいずれかの文字を含む」や、「数字のみで構成される」、「3桁の数字の後に英字が1文字以上ある」、などの指定ができます。
「正規表現」指定のサンプル
文字列中に A, B, C のいずれかの文字を含む
[A|B|C]+
数字のみで構成される拡張子が .csv のファイル
^[0-9]+\.csv$
3桁の数字の後にアルファベットが連続して1文字以上ある
[0-9][0-9][0-9][a-zA-Z]+
(この指定サンプルは、追々増やしていく予定です)