金額などの数値項目を四捨五入するときは、「Excel表を生成」手順のひな形シートにROUND 関数(Excel の関数)を入れて計算する方法がよく使われます。同様に、切り捨ての場合は ROUNDDOWN 関数、切り上げの場合は ROUNDUP 関数が使えます。
もし業務要件として、入力大量データの数値項目に切り捨てや切り上げを行い、CSV形式で出力したいときなどは、「Excel表を生成」手順を使わなくても処理できるといいですね。
そのような場合は、「抽出データの編集」手順を使用します。以下の解説では、「変換(CSV→抽出データ)」、「Excel表から抽出」、「変換(DB→抽出データ)」などの手順で、事前にデータがxoBlos形式抽出データ(XML)になっている例としています。
「抽出データの編集」手順の設定画面
[この手順の設定] の [処理の動作設定] バーの右端の [?] をクリックすると、オンラインヘルプの 「抽出データの編集」手順についてのトピックが表示されます。
「入力ファイル名」で指定したファイルの例
<?xml version="1.0" encoding="utf-8" standalone="yes"?> <Root> <ROWS> <数値A>123.456</数値A> <数値B>123.456</数値B> </ROWS> <ROWS> <数値A>123.432</数値A> <数値B>123.432</数値B> </ROWS> </Root>
「変換設定ファイル名」で指定したファイルと、その変換結果例
変換設定ファイル(XML形式)のファイル名(パス名)を指定します。XMLファイルはメモ帳やテキストエディタで編集し、文字コードUTF-8で保存してください。
「編集_切り捨て・切り上げ.xml」の内容
<?xml version="1.0" encoding="utf-8" standalone="yes"?> <Root> <Convert> <Stages> <Stage> <NewTags> <NewTag> <TagName>数値A</TagName> <Operations> <切り捨て>0.001</切り捨て> </Operations> </NewTag> <NewTag> <TagName>数値B</TagName> <Operations> <切り上げ>0.01</切り上げ> </Operations> </NewTag> </NewTags> </Stage> </Stages> </Convert> </Root>
変換結果(出力ファイル)の内容
<?xml version="1.0" encoding="utf-8" standalone="yes"?> <Root> <ROWS> <数値A>123.45</数値A> <数値B>123.5</数値B> </ROWS> <ROWS> <数値A>123.43</数値A> <数値B>123.5</数値B> </ROWS> </Root>