下図の例では、最後の手順で、対象となる月のファイルを閲覧用フォルダにコピーしています。もし、対象となる月のファイルが1個もない場合は、業務プロセスがエラーで終了してしまいます。
この設定例では、そんな場合でもエラーではなく、警告完了するように設定しています。
[起動終了の設定]-[1.手順の基本設定]-[エラー終了を許容しますか?] を「はい」にしています。
この手法は、業務プロセスの中間にある手順にも有効で、警告のみで処理全体を停止させたくないときに使用します。
下図の例では、最後の手順で、対象となる月のファイルを閲覧用フォルダにコピーしています。もし、対象となる月のファイルが1個もない場合は、業務プロセスがエラーで終了してしまいます。
この設定例では、そんな場合でもエラーではなく、警告完了するように設定しています。
[起動終了の設定]-[1.手順の基本設定]-[エラー終了を許容しますか?] を「はい」にしています。
この手法は、業務プロセスの中間にある手順にも有効で、警告のみで処理全体を停止させたくないときに使用します。
Excel のセル結合は通常、上図の方法で設定されるのがほとんどです。ましてやセル「E7」に情報が入ることは、全くといって良い程その機会が無いでしょう。しかし結合は、単純に印刷資料の見映えだけで活躍しているものではありません。マクロや条件付き書式の設定などで、条件判定として関わってくることは充分あり得ます。‥‥とはいえ、上図の方法では最左上のセルに値、それ以外のセルは全て空欄で判定の要素は限られます。
それでは(直接目に入らない値ではあるけれど)、判定の要素を各セル毎に持たせるには、どういった方法があるのでしょうか。
下図②のように、結合先と同水準の空白結合セルを用意します。そしてそれをコピーし、結合先に書式のみの貼り付けを行います。
結合後(③)の見た目は「a」だけですが、結合対象のセルには「a」「b」の情報それぞれを保持することができました。
xoBlos では、生成処理で参照される雛形シート上、連続する分類情報(行方向)や見出し情報(列方向)の途中に "空白" があると、それ以降の既存情報を参照しない仕様になっています。これにより、レイアウトとしては空白が要るけれども、処理対象/判定の要素は先の先まであるという場合に、上記のようなテクニックが必要になる場合があります。
前段処理の状況によっては、入力ファイルや、変換用に参照しているマスターファイルが存在しないときがあります。また、ファイルは存在するが、サイズが0バイトで空のときもあります。これらのケースで、業務処理が停止してしまわないよう、該当手順をスキップします。
ファイルが存在しないときにスキップさせたい手順の直前に、ファイル存在チェックの条件判定手順を入れます。
[エラー終了を許容しますか] はい [最大待機時間] 0 [チェック条件] [...] ボタンでダイアログで設定
[判定条件] [...] ボタンでダイアログで設定 [手順名] 条件判定の手順名 [先行手順の条件が次のときに実行する] [正常終了] はい [警告終了] いいえ
xoBlosで業務システムを構築していくとき、その前半の重要な局面として、調査・分析、要求・要件定義、設計の局面があります。これらの局面で、効果的な手法はないかと問われたら、筆者は「動詞・名詞分析手法」が手軽に始められて効果が大きいですよ、とお答えしています。
「動詞・名詞分析手法」は、ユースケース分析の手法にときたま出てくるもので、利用可能な関連のある材料(資料、文書、Excelファイル、データなど)を集め、その中のテキストから文字通り、動詞と名詞を抽出して分析する手法です。
「予算編成業務」 の事例で考えてみましょう。
ある企業の予算編成業務で、材料(資料、文書、Excelファイル、データ、システム計画書・企画書)から、名詞・動詞を抽出したところ、下記の言葉が多い(頻出する)ことがわかりました。
【名詞】
申請書様式、予算申請書、データ、手作業、連結、全社データ、修正データ、差分、予算集計データ、経営企画部、組織レベル1、組織レベル2、審査、確定、確定版、予算承認通知書
【動詞】
作成する、提出する、アップロードする、集計する、閲覧する、確認する、連結する、ダウンロードする、承認する、通知する
動詞は、xoBlos corabo のWeb画面における、メニュー候補となる可能性が高い言葉です。名詞は、ファイル設計やデータ形式設計、ユーザー権限設計などに利用できます。
これらの動詞や名詞を、辞書(用語辞典)のようにまとめておくと、それだけでも実用的な開発ベースができあがります。
ユースケース分析では、ユースケース図を描くことに主眼がいってしまいがちですが、完成した辞書(用語辞典)を基にして、まずテキストだけでユースケース(利用者シナリオ)をまとめてみましょう。
ここまでできれば、corabo 画面のメニューを考えたりするのは、あっという間です。
上図のようなそれぞれの期待結果を、xoBlos の生成業務にて、出力するとしましょう。既存情報(値マッチング)は一切無いものとして、雛形シートはどのように作成しますか?
xoBlos の仕組み上、最低限必要なレイアウトのみ作成しておけば、生成の処理で読み込まれたデータ分、行や列を繰り返しコピーしていきます。上図のようにそれぞれ、コピー元のレイアウトを用意しておけば問題無さそうですが‥‥
罫線の内容が、最初の期待結果と異なってしまいました。
①を例に、期待結果に沿うような罫線の設定を行いましょう。1セルに対して単純に四角で囲っていないのがポイントです。
上図、Aの黄塗り潰し部分を基準にします。先ず Bは、基準と同セルの上と左右に罫線を設定します。(赤○部分)これがコピーされていく内容であり、重要です。続いて B~C にかけて、基準の前後 2行目に表の終始用の線をそれぞれ設定します。そして最後に Dにて基準の前後 1行目を削除します。‥‥出来上がった Eは、単純に四角で囲った場合と見た目が同じになりました。しかし実際に行をコピーしますと、Gのような結果になります。見た目がどうであれ、罫線一本一本はどのセルを基準に設定されたものかの情報を明確に持つようになっています。
連続する(コピーされる)行と列を掴み取れれば、どんなに複雑な罫線ルールを持った表でも、適した作成が行えるようになるでしょう。xoBlos の生成手順で雛形シートを作成したら、先ず手動でコピーを試してみることをお勧めします。但し、行/列のコピー&ペーストで確認してはなりません。行/列のコピー挿入で確認するようにしてください。
③の例になりますと、上図のような設定まで行うことになります!
セル参照を使っている数式って多いですよね。
そして、そんな数式が多いシートでは、この計算式はどこのセルを参照しているの? このセルの値は、どの計算式で使われているの? といった調査に手間取ることが多いと思います。
例えば、このシートのAB20のセルには、次の数式が入っています。
=ROUND(AL20 * 0.2, 0) * V20 - AJ1 - AJ2
数式で使っているセル参照を調べるには、該当セルをポイント後に、Excelメニューの [数式]-[参照元のトレース] をクリックすると便利です。セル間の関係を、矢印で視覚的に表示できます。
逆に、セルの値がどこで使われているか調べたいときは、該当セルをポイント後に、[数式]-[参照先のトレース] を使います。
参照のトレース矢印を消すには、[数式]-[トレース矢印の削除] をクリックします。
シート数が多いブックを開き、シートを切り替えながらデータをチェックする。
結構大変なこの操作。特に、あるシートと別のシートを比較参照するケースも多いと思います。ちょっとしたExcel操作の工夫で、業務改善できますよ。
[同時にスクロール] も使ってみてください。