データ収集系の仕組みを構築しているとしましょう。データ収集は、xoBlosの活用法として頻繁に使われる分野です。
例えば、数百から数千の大量のExcelブックが存在し、そこからデータを抽出して、数万行のリスト形式データを作成する業務の場合、出力結果に欲しい項目として、「そのデータの出処、出典、典拠」があります。
つまり、そのデータがどのExcelブックからやって來たかという情報がわかれば、出力データからその大元の典拠ブック(入力ファイル)をトレースすることができるのです。
こんなときは、xoBlos抽出用制御シートの %BookName を使えば簡単です。次の例では、%BookName で取り出したExcelファイル名を、「ブック名」という項目名で出力しています。
出力項目名 ブック名 顧客名 商品名 売上金額
対象セル %BookName A2 B2 G2
また、ブック名に命名規則(ネーミングルール)がある場合、ファイル名から分類(カテゴリ)情報を抽出することも効果的です。
売上計画記入表_第1営業部_user1.xlsx
売上計画記入表_第1営業部_user2.xlsx
売上計画記入表_第1営業部_user3.xlsx
売上計画記入表_第2営業部_user4.xlsx
売上計画記入表_第3営業部_user5.xlsx
上記のような命名規則がある場合、制御シートの「文字列の切り出し」キーワードを使って所属名とユーザー名を切り出して出力できます。
「文字列の切り出し」9で9文字目からまず切り出し、次に「文字列の切り出し」-6で末尾の拡張子を取り去ります。