xoBlos 業務チェックシート

xoBlosでExcel業務システムを構築するときの、診断・計画フェーズや要件定義フェーズにおいて効果的な設問を、チェックシートでまとめたものがあります。

参考文献:「不況に負けない Excelデータ分析術」著:平井明夫/綾部貴淑/石飛朋哉 発行:翔泳社

  1. PDCAサイクルの、どこをカバーする業務でしょうか?
  2. どのような観点で業務を分析したり、業績評価に利用されたいのでしょうか?
  3. データの取得先や取得方式はどうしているでしょうか? 今後どうされたいでしょうか?
  4. 現状の仕組みでお困りな点は何でしょうか?
  5. 業務分析や業績評価の対象となる主な数値項目は?
  6. 業務分析や業績評価の管理ポイント(分析軸)は?

xoBlos 業務チェックシート

Designer:キーワードの処理順序

処理順序を意識して作成しよう。

制御シートのキーワードは、記述する分には順不同で問題ありません。しかし当然ながら、処理が行われる順序は決まっています。抽出や生成で、「エラーも出ず」「正常終了しているのにも拘らず」「作成した制御シートには一見やりたいことが全て施されているのにも拘らず」‥‥期待する結果が出ない!――と成った場合は、設定したキーワードの処理順序から、見直してみても良いかもしれません。

役割が近いキーワードは要注意

下図のようなマスタデータ(左)とメインの入力データ(右)があったとします。

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更にその入力データを基本入力データとし、マスタデータを変換入力データとし、事業所の ID でマッチングさせ、「事業所名称」を取る制御シートがあったとします。

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「#事業所_切り出し」は、キーワード『取得データの切り出し』により、"入力項目「事業所」の 1桁目から全ての文字列" を保持しています。打って変わって「#事業所_組合せ」は、キーワード『取得データの組合せ』により、"入力項目「事業所」を丸々参照した内容" を保持しています。‥‥つまるところ、これら保持している内容は全く同じということになります。

それぞれを全く同じ、変換入力ファイル参照/マッチ条件/変換対象項目の取得を行い、生成します。

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E列――もとい、キーワード『取得データの組合せ』で変換させたものは、事業所名を取得できませんでした。

つまり、①キーワード『取得データの切り出し』、②変換入力、③キーワード『取得データの組合せ』という処理順序が生成の仕様であり、「#事業所_組合せ」は値が何も入っていない状態で変換入力を行い、アンマッチであったことが明らかになります。要件によって、『取得データの切り出し』の「%項目名%,1」と、『取得データの組合せ』の「%項目名%」は、使い分ける必要があるということですね。

処理順序は、「xoBlos Designer ヘルプ」サイトよりダウンロードできる、各リファレンスマニュアルに「Exporter処理順序」「Importer処理順序」とシートが用意されておりますので、ご確認ください。

corabo:業務の処理速度改善

電源オプションの設定を確認してみよう。

大量データを取り扱う、或いは手順が多く複雑である業務は、処理速度が相応に遅くなってしまいます。‥‥しかし果たして、本当にそれらの理由だけによるものなのでしょうか。ひょっとすればパソコンの設定で改善されるかもしれません。

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[コントロールパネル]―[すべてのコントロールパネル項目]―[電源オプション]を実行すると、上図のように「電源プランの選択」というものが出てきます。各プランは、それぞれどういう程合いで設定されるか明示されております。他に影響が出ないことを前提に、設定を変えてみてください。「省電力」のように電力消費とパフォーマンス低下から改善された例もあれば、逆に「高パフォーマンス」で電力消費もパフォーマンスも高くして改善された例もあります。特に、以下の環境に corabo が置かれているようであれば、参考にしてみてください。22時間、処理時間が短縮された前例もあります!

Hyper-VAWS

corabo:ログファイルのログレベル

ログの出力内容を変更する。

前回記事でログファイルに関してご案内しました。今回はファイルの中身に触れていきましょう。

"ログ" というからには、一連処理の開始~終了の出来事を明示してくれるものと考えますが‥‥人によっては、その内容は大雑把でも困ります。専門的表現だけで占められていても困ります。主要な部分が直ぐに見つけられない程詳細に出力されても困ります。

以下のログレベルから、必要とする情報を持ったレベルを選び、「<level value="" />」のダブルクォーテーション部分へ書き入れましょう。

Fatal:システム停止するような致命的障害
Error:システム停止までは及ばないが問題となる障害
Warn :障害ではない注意警告
Info :操作ログなどの情報
Debug:開発用のデバッグメッセージ
Trace:詳細なデバッグの出力

他にも「Emergency」「Alert」「Critical」「Severe」「Notice」
「Fine」「Finer」「Verbose」「Finest」などあり‥‥

corabo:ログファイルのサイズ上限と、1日に作成される個数を増やす

ログファイルのサイズ上限と、1日に作成される個数を増やすことができます。設定を変更したい場合は、以下の該当設定ファイルをメモ帳で開いてください。

(インストールフォルダが C: ドライブの場合の例です)

ブラウザ上の「coraboのログ」に対応
C:\xoBlos\web\corabo\Web.config

ブラウザ上の「サーバーの実行ログ」に対応
C:\xoBlos\bin\xoBlosServerHost.exe.config

ブラウザ上の「ロックサービスのログ」に対応
C:\xoBlos\svc\xoBlosLockSvcHost.exe.config

下記の箇所の value を書き換えて上書き保存してください。

<log4net>
(中略)
    <maximumfilesize value="1000KB"></maximumfilesize>
    <maxsizerollbackups value="10"></maxsizerollbackups>

maximumFileSize は、MB 表記にもできます。

Designer:整形記号「#」の三兄弟


データが来ない所に整形記号を置く。

xoBlos には、データの生成方法を操作する予約記号が幾つか用意されています。それは、行/列を処理用であることを示したり出力項目単位でデータ外の情報をあて込ませたりと、役目をそれぞれ持っています。いずれも「#」始まりで表記するもので、xoBlos では『整形記号』と呼んでいます。

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上図の表は‥‥収入が少ないながらも、とても家族――猫想いの方が付けているようですね。ここから行方向に単純抽出し、それを後述の各表に於ける入力データとしましょう。

#S

前回記事で、"Spacer" の略と言いました。最終出力結果上、無駄な行列は不要なので、削除する役目を持っています。不要ながら行列を設けているということは、xoBlos の処理用としているということですね。

年と月、それぞれを分類にするか見出しにするかで、設定箇所や設定数が変わります。復習を兼ねて、様々な表形式に対応してみましょう。

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それぞれの出力結果は、以下のようになります。

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#I

続いて登場したのは、"Insert" の略である記号です。これは、分類あるいは見出しの値が変わる度に挿入する情報として示します。

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上図例では、年の値が変わる度に、その年の値を紐付けた HP へ飛ぶリンク情報を挿入するようにしています。制御シートの赤強調文字を注意して見てください。「年」に関わる行は何処から何処までなのか、xoBlos のデータ処理部分は何処であるのか、それらを考えていくと各設定値に納得が行く筈です。出力結果は以下のようになります。

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間に行列を挿入できるということは、小計や中計をいれることも可能になりますね。「#S」の際にも、SUM関数の参照範囲を保持することで列挙しましたが、合わせて応用してみましょう。

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前節と同様、制御シートの赤強調文字に注意しましょう。出力結果は以下のようになります。

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#U

最後に、"Upper" の略である記号を紹介します。これは「#I」と同様、分類あるいは見出しの値が変わる度に挿入する情報への操作になりますが、行であれば直上列であれば直左の情報を保持する役目を持っています。そのようなことが必要とされるケースとして、前節の末尾の画像をもう一度振り返ってみましょう。

4行目と 7行目に、各年単位で小計が入っています。しかし行そのものだけを見たら、「計」としか書かれておらず‥‥。何の計であるかまでを示すと、親切ですね。

しかしこの行は処理行としましたから、入力データの情報は置くことができません。そこで活躍するのがこの「#U」です。

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前節の末尾ケースとの違いは、上図の赤円内だけです。制御シートの内容に差はありません。出力結果は以下のようになります。

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「#U」をあてた行には、常に直上の情報を保持しています。それにより 4行目は「2016」の括り、7行目は「2017」の括りと判断され、綺麗に結合されました。

さて各出力結果に於いて、「参考に作ってみたけれど、見本のとおりに上手く罫線が引かれない!」という方がいらっしゃるのではないでしょうか。この整形記号を加えた上でも、xoBlos の動きを良く考え、手動で再現してみてください。‥‥何処でどのような行列のコピー貼り付けで、保持される罫線とそうでない罫線が分かれるか、判断できると思います。罫線の引き方については、前回記事を参考にしてみてください!

Windows:Windows のバージョン、サービスパックの確認方法

コントロールパネルの「システム」表示や、コンピューターの「プロパティ」には
Windows OS のバージョン、サービスパックが表示されるのが普通ですが、環境によっては表示されない場合があります。

そんなときのWindowsのバージョン確認方法ですが、コマンドプロンプトから
winver
と入力し、[Enter] します。