「経済表」は、フランソワ・ケネー(フランスの経済学者)が1759年に著した著作であり、フランス語のタイトルは "Tableau Économique" です。
社会的富の再生産の問題を経済学の中心課題とし、古典経済学の基礎を作ったとされる著作であり、ケネーの経済モデルは、重農主義経済理論の基礎となりました。
⇒ Wikipediaの「ケネーによる経済表の初期の視覚化の図」にリンク
以下に経済表(第二版)の表の枠組みを載せます。
生産的支出 | 所得の支出 | 不生産的支出 |
---|---|---|
農業などに関するもの | 租税は徴収済みであり、生産的支出と不生産的支出とに分たれる。 | 工業などに関するもの |
年投資の内訳 | 年所得の内訳 | 年投資の内訳 |
「農業などに関するもの」についての第一版での注釈
農業・秣(まぐさ)場・牧場・森林などによって供給され、穀物・飲料・肉・材木・家畜・手工業品の原料などに支出される。
「工業などに関するもの」についての第一版での注釈
手工業品・住居・租税・利息・召使・商業費・外国品などに支出される。
引用文献: 「ケネー 経済表」戸田正雄、増井健一 訳、発行:岩波書店