販売分析業務を考える前に (3)


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前回の記事では、上図のようなユースケース図を使ったユースケースの識別をとりあげました。 今回は、ハイレベルなクラス図の作成を試みます。

クラス図の記法の中で、最も使用される関係性の表現は次の3つです。

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汎化(継承)は、「サブクラス」は「スーパークラス」である、というi s a 関係を表現しますが、商品としての「野菜」のサブクラスには何があるでしょうか?

クラスという言葉がしっくりこないときは、「スーパータイプ」-「サブタイプ」、「スーパーカテゴリー」-「サブカテゴリー」、「大分類」-「小分類」といった、別の表現に置き換えてみてください。

野菜の分類を試みるときに、セリ科(セロリ ニンジン)、ナス科(シシトウ、トウガラシ、ジャガイモ、トマト、ナス、ピーマン、パプリカ)のように、植物学による分類を付けることも考えられますが、例えばキジカクシ科(アスパラガス)などという厳密な分類は、ビジネスではあまり有用ではなさそうです。

スーパー・商店での陳列や、調理・料理の観点からだと、食用部位による分類があり、これは実用的そうなので、クラス図を描いてみます。

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実用的そうではありますが、クラス図を描くのは、PowerPointExcelの作図機能で描くのはなかなか難しく、UML作図ツールを使う事になるし、「食用部位による分類」以外にも、ビジネスシーンではもっと重要な分類関係がありそうだし、もっと容易にクラス分析のできる手法はないのでしょうか? 次回の記事では、そこらへんについて考えてみます。