Designer:複数の CSV を一括抽出

繰り返しの設定は必須

抽出元が複数の Excel である場合は、ワイルドカード「*」の曖昧指定と「%BOOK%」「%SHEET%」の活用ですんなり対応出来ました。では、複数の CSV はどうでしょうか。

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手順種『変換(CSV→抽出)』は、『a.入力ファイル名(必須)』項にワイルドカード「*」が使えません。間接的な理由になりますが、「b.出力ファイル名(必須)」項に「%BOOK%」「%SHEET%」が使えない為――。そもそも CSV ファイルにブックやシートという考えが無い為ですね。

では前回記事のように、手順種を『Excelから抽出』にすれば対応可能なのでは?と挙がるでしょうが、半分正解です。但し、以下の制約は全てクリア出来るでしょうか。

零始まりの数値‥‥「0001」「01」などが「1」で抽出されて仕舞い、『前ゼロ付加桁数』や『取得データの前ゼロ付加』では補正し切れない。
桁数の多い数値‥‥指数に成って仕舞う。
         例:「12345678901234」が「1.23457E+13」に。
日付形式な文字‥‥日付に成って仕舞う。
         例:「01-01」は「(現在は)2019/1/1」で表示は「1月1日」、「50-01」は「1950/1/1」で表示は「Jan-50」に。
etc...

上記から一つでも該当するならば、繰り返し処理で各 CSVXML 変換を行いましょう。繰り返しということは、繰り返しの基準ファイルを作成する必要があります。

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上図のような抽出の制御シートを用意し、無論手順種『Excelから抽出』を使って全 CSV を対象とします。その際抽出する項目は、データ内にある項目は一切不要。必要なのは CSV のファイル名だけであることがポイントです。次に、変換された XML一つにマージします。‥‥ここまで出来れば後は簡単ですね。マージした XML を繰り返し基準ファイルとして、手順種『変換(CSV→抽出)』に繰り返し設定を行ってみましょう。対象の CSV がどう増減しても、何の修正も要らずに xoBlos は処理対応し続けてくれます!