手順ドキュメント化ツールを作ってみよう (7)

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このシリーズ記事も最終回となります。

手順ドキュメント化ツールの全貌

2種類のパターン判定手順

これまでの記事では解説していなかった、どのようにxbt(または xob)ファイルから抽出したデータによって2種類のパターンを判断するかの手順は次のようになります。

上図の手順で、XML形式(xoBlos標準3階層)の xbt(または xob)ファイルを、テキスト+タブ区切り形式に変換しています。

patten.bat の内容

find /c "string.string_2" WORK\r.txt > WORK\pattern.txt
exit /b 0

このbatファイルが実行されると、find コマンドで文字列が検索され、

あった場合は

---------- WORK\R.TXT: 1

なかった場合は

---------- WORK\R.TXT: 0

が pattern.txt に出力されます。

"string.string_2" というタグ名(項目名)が、入力条件パラメータ指定があるパターンである、という手掛かりを利用します。

最後に「exit /b 0」(正常終了扱い)を入れているわけは、find コマンドは検索文字列がなかった場合、リターンコードが 0 以外で返ってくるためです。

この「手順ドキュメント化ツール」について

手順ドキュメント化ツールを作ってみよう (1)~(7) の記事で解説してきましたが、このツールは、業務ファイル数が多い、業務手順が多いケースで効果(文書化や可視化の効果)が出そうです。

お時間のある方は、システム運用の補助道具として作成にトライしてみていただき、更にツールを改良していってみてください。これまで解説してきた実装では、既知の問題として、最終手順がコメント手順の場合にうまく出力できないという問題が見つかっていますので、その場合は実行前に最終手順(コメント手順)を削除する対応をお願いします。

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