「Webサービス呼び出し」事始め

xoBlos のWebサービス呼び出し」機能に関して、カテゴリーを作成しました。

xoBlos「Webサービス呼び出し」機能は、Ver 1.7.2.0 (2018/03/29)から製品に追加されています。

WebサービスWeb API を呼び出すxoBlos機能ですが、最も簡易に使用できる例として、特定のWebページを取得してローカルファイルに出力する例を最初の記事とします。

上の2つの図は、一般競争入札の公告情報ページ(下の図)から、HTMLページを取得してExcel一覧シートを作成するサンプル業務(上の図)の例です。

[新しい手順]-[Webサービスの呼び出し] メニューで作成した手順を第1手順にしています。

上図の設定のように、取得したいHTMLページのURL[結果の出力先] を指定して、[メソッド指定] 「GET」にしているだけですね。

この取得したHTMLページから入札情報を抽出して、簡易なExcel一覧シートに出力する例は、下記の記事から継続して掲載していきます。簡易なRPA的な使用方法というわけです。

取得したHTMLページをxoBlosで扱えるようにする (1) https://xoblos.hatenablog.jp/entry/2024/01/30/153210

先頭手順の処理時間を計測する

デザイナ画面右端の「前回実行日時」ですが、実行後に前手順終了時からの経過時間を見て、処理速度の計測に使われる事も多いかと思います。

上図の場合、先頭手順「データ抽出」の処理時間も計測したいときは、先頭に「コメント」手順を挿入してみましょう。

 

Excel の列を数字表記にした表の生成

新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

本年最初の記事は、生成するExcel表の列を数字表記にしたいときに関する話題です。

通常はアルファベット表記の列ですが、Excelの [ファイル] > [オプション] > [数式] から、列を数字で表示できます。[数式の処理] にある [R1C1 参照形式を使用する] をチェックオンにして [OK] をクリックします。

このようにして作成したテンプレートを既存ブックにしてExcel表を生成した場合、出力結果の列がアルファベット表記になってしまった場合は、制御シートのある制御ブックファイルを見直してみましょう。

制御シートのある制御ブックでも、[R1C1 参照形式を使用する] をチェックオンにしてみてください。列が数字表記で出力されることをご確認ください。

直近3日間のページアクセスランキング(トップ10)

2023年12月26日から、当ブログサイトのページアクセス分析を始めました。12月26日~28日の3日間に、どのページへのアクセスが多かったかのランキング上位10位です。

  1. ExcelXMLファイルをExcelで簡単に開く方法(チェック用途)
  2. 複数レコード(複数行)のJSONデータを作成する
  3. Excel:COUNTIF関数で "true"、"false" を扱うときの注意
  4. IISを再起動するときはWebサイトの再起動で
  5. 制御シートキーワード:「区分」分類階層が多いとき、6階層を超えるとき
  6. Excel:結合対象のセルにある情報を全て保持する
  7. 白丸 ○(記号)と〇(漢数字)、そして黒丸●
  8. 12 縦横可変コントロールブレイク集計表
  9. xobQuery:クエリ(SQL)省略型でデータ形式を変換する
  10. Designer:不定な数の項目を連結する

意外とxoBlosに関する情報ではない、Excelに関するヒントなども上位にあるのですね。各記事へのリンクを以下にまとめました。

ExcelXMLファイルをExcelで簡単に開く方法(チェック用途) https://xoblos.hatenablog.jp/entry/2016/11/28/010726

複数レコード(複数行)のJSONデータを作成する https://xoblos.hatenablog.jp/entry/2021/10/31/182935

Excel:COUNTIF関数で "true"、"false" を扱うときの注意 https://xoblos.hatenablog.jp/entry/2017/09/17/164143

IISを再起動するときはWebサイトの再起動で https://xoblos.hatenablog.jp/entry/2021/05/07/003033

制御シートキーワード:「区分」分類階層が多いとき、6階層を超えるとき https://xoblos.hatenablog.jp/entry/2021/09/10/004517

Excel:結合対象のセルにある情報を全て保持する https://xoblos.hatenablog.jp/entry/2017/03/08/142912

白丸 ○(記号)と〇(漢数字)、そして黒丸● https://xoblos.hatenablog.jp/entry/2023/02/20/083535 12

12 縦横可変コントロールブレイク集計表 https://xoblos.hatenablog.jp/entry/2023/08/25/065726

xobQuery:クエリ(SQL)省略型でデータ形式を変換する https://xoblos.hatenablog.jp/entry/2021/08/19/033127

Designer:不定な数の項目を連結する https://xoblos.hatenablog.jp/entry/2019/01/04/140905

 

本年は当ブログのご愛読ありがとうございました。

来年もよろしくお願いいたします。

クリスマスツリーの準備はいかが(tree コマンド)

街はクリスマス商戦の真っただ中ですが、クリスマスツリーの準備などはいかがでしょうか? 今回の記事は、Windowsの中にある tree コマンドの話題です。

[SAMPLE] フォルダの下に [DEMO] フォルダがあります。このフォルダ構成やファイル構成を一覧にして資料化したいとします。

まずは、[SAMPLE] フォルダに移動してください。

ファイルエクスプローラーのアドレスバーをクリックすると、フォルダのフルパスが表示されますので、右クリック→[コピー] でクリップボードにコピーしてください。

Windowsコマンドプロンプトを起動し、"cd "(cd+空白1文字)と打ちます。

右クリックすると、クリップボードからフォルダパスが貼り付きます。

[ENTER] して、cd(チェンジディレクトリ)してください。

tree コマンドを入力して、[ENTER] します。出力ファイル名(この例では tree.txt)は任意の名前です。

tree /F DEMO > tree.txt

tree.txt が出力されたのを確認します。

メモ帳やテキストエディタで開いてみましょう。

フォルダー パスの一覧:  ボリューム Windows
ボリューム シリアル番号は 0000009C 6E71:8C31 です
C:\USERS\XOB\DESKTOP\SAMPLE\DEMO
│  1_各種データソースから抽出.xbt
│  2_各種レポート生成.xbt
│  3_メール送信.xbt
│  DEMO.accdb
│  
├─CTL
│      データ抽出.xlsx
│      データ生成.xlsx
│      制御シート_増減計算.xlsx
│      
├─INPUT
│      FEI_PREF_220907201111.csv
│      営業所リスト.xlsx
│      都道府県.csv
│      9月度_契約件数.xlsx
│      
├─OUTPUT
│      契約件数_中国・四国営業所.xlsx
│      契約件数_中部営業所.xlsx
│      契約件数_九州営業所.xlsx
│      契約件数_北海道営業所.xlsx
│      契約件数_東北営業所.xlsx
│      契約件数_近畿営業所.xlsx
│      契約件数_関東営業所.xlsx
│      年度別総人口.xlsx
│      都道府県別総人口.xlsx
│      
└─WORK
        data.xml
        sorted.xml
        営業所リスト.xml
        地方区分.xml
        都道府県.xml

あっという間に、欲しかった資料の完成です! tree コマンドは、Windowsからのクリスマスプレゼントだと思いましょう。

gmail からメールを送信するときのアプリパスワードの設定

gmail からメールを送信する
https://xoblos.hatenablog.jp/entry/2021/06/24/055842

で、xoBlos のメール送信機能を使ってgmail からメールを送信する方法を解説しましたが、2022年5月31日からは、gmailのポリシー変更により、「2段階認証プロセス」のオンと、アプリパスワードの設定が必要となり、デザイナ側でそのアプリパスワードを指定する必要があります。SSL/TLSを「はい」にする必要があります。

GoogleアカウントでGoogle管理画面にログインし、 [セキュリティ]-[2段階認証プロセス] を選択して16桁のアプリパスワードを [生成] します。

生成した16桁のアプリパスワードを、下図のようにデザイナ手順で指定します。

[高度な設定]-[c. SSL/TLS で送信しますか] を「はい」にしてください。

マウスが使えなくて表計算ソフトの原型は生まれた

先日、関数(INDIRECT、ROW、COUNTIF など)を駆使して他のシートセルを参照している Excelシートをメンテナンスする仕事がありました。

そのとき、参照される側のいくつかの シートのシート名を変更しなければならなくなり、シートセルの参照関係を直す一仕事が増えるかと思ったところ、シート名を変更した途端に、ブックの全シートセルの参照関係が自動的に調整され、 改めて表計算ソフトの威力、アドレスの威力を思い知らされました。

スプレッドシートソフト、表計算ソフトの原型となったのは、VisiCalcという製品だったとされます。

チャールズ・シモニーのライバルたち(その1https://xoblos.hatenablog.jp/entry/2020/12/28/071319

このVisiCalcをデザインした、ダン・ブリックリンの談話が本に残されています(この本は絶版となっているようです)。

 

引用文献:
「実録! 天才プログラマー」発行:アスキー出版局

『このプログラムは、いろんな進化過程を経たあと、VisiCalcになったわけなんです。(中略)

次に考えたのは、Z80をベースにしたマシン、それから、TVスクリーンのことでした。マウスを使えるようにすれば、さらにすばらしいものになるだろうと思いました。ところが、ハーバードの マシンでプロトタイプの作成にとりかかったところ、マウスが使えなくて、アドレスの仕方を考え出さなければならなかったんです。

で、「これを採用して、あれをやるにはどうしたらいいだろう。それとも、これを採用して、 それをあれにつけ加えようか」という問題に直面したわけなんですね。そこで思いついたのが、横列・縦列法というやつなんです。』

 

マウスが使えなくて、横列・縦列法アドレス(A1、J2、R1C1、R2C10など)が生まれたというのは興味深いところです。革新的なアイデアは、不便さから生まれたというわけです。