抽出制御シートの「データが無いときの値」キーワードに関してです。
リファレンスより抜粋
出力元のデータが無いときに代わりに出力したい値(固定値、または "%upper")を指定します。"%upper" を指定すると、同じ項目の、直前に出力した値が使われます。これは、セルが前の項目と連結されていて、値がない時などの為に使用します。
それでは、「データが無いときの値」キーワードで、よく使われて効果のある例をいくつかご紹介します。
%upper で同上(上に同じ)抽出
次のような、「営業所」でセル結合されたシートがあるとします。
このシートから、そのまま普通に抽出すると、次のように出力されます。「東京営業所」はセル結合されているため、シートのA2にしかデータが入っていないからです(A3~A6は空欄)。このままだと、後続処理や、他システムやDBに連携したりするときに不都合が発生します(「営業所」の空欄を同上で補充したい)。
抽出制御シートに「データが無いときの値」キーワードを入れ、「営業所」に %upper を指定してみましょう。%upper は、%UPPER でも構いません。
営業所が同上(上に同じ)で出力されました。
このように、同一グループの先頭行のみに値が入っているときでもデータを補充できるため、省略(省力化)入力手法としても活用できます。
参考記事
2階層分類のマスターデータのパターン
空欄のときは 0 にする、空欄のときはデフォルト値にする
金額などの数値項目で、暗黙の了解で空欄を 0 と考えているシートがよくあります。このようなシートから抽出するとき、「データが無いときの値」キーワードで「0」を指定すれば、空欄は 0 で補充されます。
また、空欄にデフォルト値をセットしたいときに、入力時の省略(省力化)が可能となります(空欄のときに「普通」にするなど)。
分類項目、見出し項目が空欄だった場合の対処
xoBlos は、分類項目(「区分」が大分類、小分類など)、見出し項目(「区分」が大見出し、小見出しなど)の値は、空(空欄)はありえないという想定で動きますので、これらの分類項目、見出し項目の値が空の場合は、結果がおかしくなってしまいます。
もし、入力データの分類項目や見出し項目が空欄で来る可能性がある場合は、抽出時の制御シートに「データが無いときの値」キーワードを入れ、「未記入」や「なし」や「None」などの値を指定することをお勧めします。