xoBlos(ゾブロス)の高速エンジンで対応できず、実行時にMicrosoft Excelを使用するケースに関してまとめてみました。下図のように、「高速エンジンを使いますか?」を「いいえ」にして、Excelを使用するケースです。
「Exce表から抽出」手順のDesigner設定
「Exce表を生成」手順のDesigner設定
- 生成するブックにピボットテーブル、ピボットグラフがある場合
(抽出時は高速エンジンで問題なし) - 生成するブックにウォーターフォール図など高度な特殊グラフがある場合
(普通一般的に使用されるグラフであれば問題なし。ただし、ピボットグラフは高速エンジン未対応。) - バイト(Byte)数を扱うExcel関数の使用(全角の1バイト目、2バイト目を処理など)
MIDB、LENB、LEFTB、RIGHTB、FINDB などの関数。
(文字数を扱う MID、LEN、LEFT、RIGHT、FIND であれば問題なし) - 全角変換を取り扱うExcel関数の使用
VALUE、ASC、JIS などの関数。
(xoBlos から外部スクリプト実行などで代替できる事が多い) - 最近新しく Excelに追加された関数の使用
XLOOKUP、FILTER、SORT などの関数。
(xoBlos の機能で代替できる事が多い) - Excel シート名に一部制約あり
全角スペース、全角カッコなどがシート名に含まれる場合、高速エンジンで対応できない。(運用ルールでカバーする) - オートシェイプやイメージのサイズが、高速エンジンでは出力ファイルに正しく反映されない場合がある
- 生成するブックにフォームコントロール、ActiveXコントロールなどのオプジェクトがある場合
- ユーザー定義関数などExcelマクロを使用した実行結果を使用する場合
- 外部アプリの実行で、Excelマクロを起動する場合
- 構造化データオブジェクト(テーブル形式)を使用している場合
[挿入] → [テーブル] で作成されるオブジェクトは高速エンジン未対応です。 - その他、高度なExcel機能を使用していて、Excelで実行処理せざるを得ない場合
注記:上述のようなケースで、業務シナリオ(業務手順)でExcelを使用している場合は、サーバー上で運用実行する場合に、サーバーにMicrosoft Excel(1ライセンス)が必要となります。