xoBlos 高速エンジンで対応できず、実行時にExcelを使用するケース

xoBlos(ゾブロス)の高速エンジンで対応できず、実行時にMicrosoft Excelを使用するケースに関してまとめてみました。下図のように、「高速エンジンを使いますか?」を「いいえ」にして、Excelを使用するケースです。

「Exce表から抽出」手順のDesigner設定

「Exce表を生成」手順のDesigner設定

  1. 生成するブックにピボットテーブル、ピボットグラフがある場合
    (抽出時は高速エンジンで問題なし)
  2. 生成するブックにウォーターフォール図など高度な特殊グラフがある場合
    (普通一般的に使用されるグラフであれば問題なし。ただし、ピボットグラフは高速エンジン未対応。)
  3. バイト(Byte)数を扱うExcel関数の使用(全角の1バイト目、2バイト目を処理など)
    MIDB、LENB、LEFTB、RIGHTB、FINDB などの関数。
    (文字数を扱う MID、LEN、LEFT、RIGHT、FIND であれば問題なし)
  4. 全角変換を取り扱うExcel関数の使用
    VALUE、ASC、JIS などの関数。
    (xoBlos から外部スクリプト実行などで代替できる事が多い)
  5. 最近新しく Excelに追加された関数の使用
    XLOOKUP、FILTER、SORT などの関数。
    (xoBlos の機能で代替できる事が多い)
  6. Excel シート名に一部制約あり
    全角スペース、全角カッコなどがシート名に含まれる場合、高速エンジンで対応できない。(運用ルールでカバーする)
  7. オートシェイプやイメージのサイズが、高速エンジンでは出力ファイルに正しく反映されない場合がある
  8. 生成するブックにフォームコントロールActiveXコントロールなどのオプジェクトがある場合
  9. ユーザー定義関数などExcelマクロを使用した実行結果を使用する場合
  10. 外部アプリの実行で、Excelマクロを起動する場合
  11. 構造化データオブジェクト(テーブル形式)を使用している場合
    [挿入] → [テーブル] で作成されるオブジェクトは高速エンジン未対応です。
  12. その他、高度なExcel機能を使用していて、Excelで実行処理せざるを得ない場合

注記:上述のようなケースで、業務シナリオ(業務手順)でExcelを使用している場合は、サーバー上で運用実行する場合に、サーバーにMicrosoft Excel(1ライセンス)が必要となります。